両親のどちらが英語を話す?英語子育ての語りかけ4つのポイント
英語で子育てをする時に最も大切なものが、語りかけです。親が英語で頻回に話しかけていると自然と耳から英語が入り、慣れ親しんで行くことができます。
英語を身近な物として接しながら、リスニング能力を向上させ、また英語を聴いてそれに沿って行動を起こすため、会話の理解力を向上させる効果があります。
しかし、英語で幼児に語りかけをする際には、やり方やその注意点について、様々な意見があります。
ここでは著者なりの英語の語りかけに対する方法論を、経験に基づきながら、各家庭のケース別に書かせて頂ければと思います。
父親または母親が英語を幼児に話す時
一般的に言われている事ですが、両親のどちらか英語が得意な方が、英語を話す役割を担うという風にするといいでしょう。
ただし、各御家庭により事情がかなり異なります。
父親と比べて、1日の多くの時間を共に過ごす母親の方が英語の役割を担う場合、既に子供を保育園等に預けており日本語のシャワーを浴びる環境がある場合はバランスよく英語の子育てを行うことができます。
家で母親と英語をひたすら使い、父親は日本語のサポートをし、保育園でひたすら日本語を使うといった具合です。
しかし、もしそういった場所に幼児を預けてない場合は、母親が家で英語のみをずっと使ってしまうと、日本語のシャワーをどこかで浴びないと、日本語の能力に差が出てくる可能性も予想されます。
特に、父親の仕事が忙しく、帰ってくるのが子どもが寝た後の時間などの場合、平日に全く英語を使わなくなってしまいます。
そのため、ケース別に考えてみましょう。
子供が日本語を使う保育園や幼稚園に通っている場合
この場合、父親、母親のどちらが英語を使っても構わないと思います。
クラスで日本語をたくさん使う機会があるため、母親が英語を担当する事で、家で英語の時間を多くとっても特に問題はない可能性が高いです。
むしろ、保育園でずっと日本語を使う事で、日本語の方が好きになってしまう可能性が高いため、母親が家で英語を使い続けると、英語環境の防波堤を築きやすいでしょう。
基本的にyoutubeの英語番組のかけっぱなしと話しかける際は英語を使います。
もし日本語の学習の事が気になる場合は、寝る前に日本語の絵本を読み聞かせしたり、音読をしたりをするといいでしょう。
もし日本語の音読をさせる際には、子どもが飽きないような短い文章から始めるのがいいです。
「3〜4歳 楽しみながら脳を活性化させる おんどくれんしゅうちょう (学研の頭脳開発)」
または、「同本の5〜6歳向けの物」
等がおススメです。
父親が英語担当の場合、もし父の仕事が忙しくて帰宅が遅い場合、平日の英語の時間がかなり少なくなります。
子どもが寝た後に帰ってくる場合や、シフト勤務で夜勤が多い場合、平日、英語に触れない日も出てくるでしょう。
そのため、
・平日はyoutubeの英語番組を家で流し続けることで、英語に触れる環境を補う。
・一定の動作をする際、英語で言う練習をさせる(別記事にて詳細をご紹介します。)
・寝る前に日常会話で使う文の復習(他記事にて紹介させて頂きます。)
といった事を、母親がサポートしつつ、休日の1日どちらかに英語担当の父親と外出等をして、1日中一緒に過ごすといった工夫をすると、1日留学のような効果がありバランスが取れると思います。
幼児が保育園や幼稚園に入園していない場合
2歳以下で、まだ日本語を少ししか覚えていない場合は、父親か母親のどちらかが役を決め、英語を中心に話しかけていきます。
日本語と合わせて行う場合は、あ
・オムツかえようね→Let's chage your diaper.
みたいに日本語→英語の順で話しかけます。
英語のみで行う場合は、英語のみを話しかけ続けます。
もし日本語を混ぜて行う場合は、3ヶ月ほどかけて、英語のみで話す割合を徐々に増やしていきましょう。
父親がこの役割を行うならば、特に注意点はありません。
母親が行う場合は、もし1日中英語を使う場合、日本語を使う時間配分が、大幅に少なくなります。
特に日本語担当の父親が、仕事の都合で帰宅する時間が遅い場合は、平日に日本語に触れなくなってしまいます。
そのため、日本語サポートとして、お母さんができる事をいくつか挙げてみます。
・時間を決めて、日本語のテレビ番組を見せる。
・寝る前に日本語の本を読み聞かせする。
・できるならば簡単な日本語の文の音読をさせてみる。(上で紹介したテキストを参照)
・寝る前に今日やった事を日本語で話してみる。(今日、朝起きて、ご飯は◯◯を食べたね。美味しかったね。その後、◯◯をしたね。・・・等と日記のように)
・休日に、1日父親とお出かけさせて、日本語のみを使う日を作る。
このように、日本語に触れる時間をつくる工夫をするといいかもしれません。
これは、先ほどの、子どもが幼稚園や保育園に通っていて、父親が英語担当をする場合の逆パターンだとイメージしておくとわかりやすいかもしれません。
ただし、日本語に関しては英語と違い、幼稚園、保育園、そしてその後に小学校へ行けば、インターナショナルスクールに通わせない限りは、ほとんど1日日本語に触れ、様々な事を日本語で学んでいく事となります。
そのため、どちらにせよ日本語を使う能力は飛躍的に伸びる事になるため、そこまで焦る必要はないでしょう。
日本に住んでいる限り、押し寄せる日本語の波の力は凄まじいです。逆に、英語に触れ続けるバリアをうまく張る工夫が大切になります。
ここまでが、幼稚園や保育園に通っている場合とそうでない場合を、場合分けし、父親と母親のそれぞれが英語を担当した場合と合わせ、英語と日本語のバランス配分を考えたものです。
それぞれのご家庭に合った教え方を見つけるヒントになれば幸いです。
父親と母親の会話では英語を使うべき?
父親と母親が会話する際は、英語を使えばいいのでしょうか?
私はどちらでも構わないと思います。
ただ、一方の親が英語が苦手な場合は、意思疎通が大変になります。子どもに英語を教える上ではそこまで重要ではありません。
我が家では、父親と母親の会話は日本語を使用しております。
また、家族が揃って会話する時はどのようにすればいいでしょうか?
こちらも明確にこうするべきというものはないと思います。
しかし、家族が揃って会話する時も、英語担当の親と、子が会話する際は、英語を使用する家庭が多い印象を受けます。
我が家では、父親である私が母親と日本語を話す流れで、つい日本語で娘に話しかけてしまう事も多々あります。
しかし、娘と2人で話すときは、最近はむしろ娘から英語で話しかけたりしてきます。あまり細かく考えなくてもいいかもしれません。
まとめ
今回は、各ご家庭の事情に合わせて、幼児に英語を教える際のケース別に、御紹介させて頂きました。
父親、母親、どちらが英語を担当するかは、どちらでも構わないと思います。
ただ、家庭の事情により、英語に触れる機会が著しく減ったり、逆に日本語に触れる機会が少なくなったという可能性はあるため、その補強方法も合わせてご紹介させて頂きました。
基本的には、触れる機会が少なくなる言語を効率良くサポートする仕組みを作ることができれば、問題ないと考えてます。
また、幼稚園、小学校へ行けば、インターナショナルスクールでない限り、ほとんど日本語に触れる事となります。日本語で様々なことを学ぶようになるため、日本語能力は飛躍的に伸びるでしょう。そうなると、英語に触れ続けるバリアをうまく張る工夫が大切になります。
本記事に載っている内容が、少しでもその役に立つことができれば幸いです。